月城文庫
お人形とかえるのぬいぐるみとなんでもない毎日

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ポプラの秋

ブログ散策をしていたら紹介されていたので、読んでみました。
ひとくちに言うと、死と生をみつめる物語です。
ポプラの秋 (新潮文庫) ポプラの秋 (新潮文庫)
湯本 香樹実 (1997/06)
新潮社

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主人公の千秋が子供の頃、父を亡くし、母とふたりで暮らしていたのがポプラ荘というアパート。
大家のおばあさんはくせ者。
夫を亡くした母親はどこか不自然になり、千秋もなんだか神経症みたいになってしまいます。
千秋は大人になってから、おばあさんが亡くなった連絡をもらい、ポプラ荘へ行くのですが、
飛行機の中で子供の頃のことをいろいろ思い出します。
おかあさんのこと、おとうさんのこと、おばあさんのこと。
おばあさんとの約束のこと。
そして、始めから最後まで、ポプラ荘の庭のポプラがずっと、いつでもそこに佇んでいるのです。

もうね、このおばあさんがイカす(死語)んですよ。
雨がやんでも傘をさしたまま「干してる」とか「日傘の代わり」とか言ってみたり。
6歳の千秋を脅してみたり。
豆大福をみっつもたいらげたり。
でも、最後に、おばあさんがホントにすごい人だってわかるんです。
いろんな意味で、わたしはこういうふうに生きたい。

あ、あと隣の西岡さんの息子さん。オサムくん。
きっと彼、大人になったらお買い得物件になりますよ。
千秋が少しずつ成長するのに、オサムくんの存在も大きいと思いますし。

ほっとして、すこししんみりして、でも前向きになれる話です。




とまあ、上記のような紹介とは別に。

本を読んでいるとき、ストーリーを追っているのに突然、書いてあることが直接自分の胸元に飛び込んでくることがあります。
そうなると、もう物語どころではなくなる。
ことばが一気に自分の芯に食い込んでくるんです。

それはたいてい、今の自分に必要ななにかなんですね。
作者がどういう意図でその一文なり、そのシーンなりを入れたのかわからない。大筋と関係ないことも多々あります。
でも、その時の自分にとってはものすごく意味を持ったことが書かれているのです。

この本にも、いくらかそういう部分があって、中断しないことには先を読めませんでした。

もちろん、純粋に物語を楽しんで終わる本もたくさんあり、そういうのも大好きなんですが。
「今の自分」に飛び込んでくる本と、その時にちゃんと出会えると、
読書する幸せをしみじみ感じます。
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テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌

  1. 2007/10/11(木) 21:30:20|
  2. ドール以外のこと
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:3

コメント

これ、yukiが読んだほうがいい感じ?
生と死を見つめつづけなきゃなんないからなぁ。
  1. 2007/10/14(日) 02:21:38 |
  2. URL |
  3. yuki #-
  4. [ 編集]

>yukiさま

ええと。7歳になる女の子が、死と生を見つめる話、
と書いたほうがよかったでしょうか?
でも、気になったなら読んでみては。
なにかしら感じるところがあるでしょうから、
読んだことは無駄にはならないと思います。
ぺらいからすぐ読めるしね。
  1. 2007/10/15(月) 12:52:18 |
  2. URL |
  3. 月城 #bPjGtGq2
  4. [ 編集]

七歳の女の子!!!
(T△T)
小児の実習が終わってからにする・・・
  1. 2007/10/17(水) 00:31:33 |
  2. URL |
  3. yuki #-
  4. [ 編集]

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  1. 2007/10/15(月) 05:58:00 |
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